祇園祭 2016 山鉾巡行 順番
2014年より17日の前祭(さきまつり)、24日の後祭(あとまつり)と二度の巡行が49年ぶりに復興されました。
※山鉾一覧の並びは2016年の巡行順です。
前祭さきまつり(7月17日山鉾巡行)
長刀鉾 (なぎなたほこ) 【鉾】
下京区四条通東洞院西入ル長刀鉾町
「くじ取らず」として、毎年必ず先頭を行く鉾。
唯一、生稚児が乗る鉾で、巡行中は町名が変わる度に稚児舞が披露される。
鉾頭は、疫病邪悪を祓う大長刀。
鉾建て
7/10 7:00~
曳き初め
7/12 15:30~16:30
一般搭乗拝観
7/13 13:00~
※粽の購入が必要 ※女性の鉾内部への搭乗不可、会所2階までは可
授与品
粽(厄病除け)・手拭・玩具長刀
長刀鉾
山伏山 (やまぶしやま) 【舁山】
中京区室町通錦小路上ル山伏山町
山に飾るご神体が、山伏の姿をしていることから山伏山と呼ばれる。
昔、八坂の塔が傾いたとき法力によってそれをなおしたという浄蔵貴所の大峯入りの姿をあらわしている。
山建て
7/12 9:00~
授与品
粽(火除・雷除)・おみくじ
山伏山
白楽天山 (はくらくてんやま) 【舁山】
下京区室町通仏光寺上ル白楽天町
唐の詩人 白楽天が、道林禅師に仏法の大意を問うところを表している。
唐冠を付けた人形が白楽天で、帽子をかぶった僧の人形が道林禅師。
真松は山の中で一番高い。
山建て
7/13 9:00~
授与品
粽(学業成就の御守付)・手拭・合格手形絵馬
白楽天山
孟宗山 (もうそうやま) 【舁山】
中京区烏丸通四条通上ル箏町
昔の中国で、孟宗という人物が、病気の母が欲しがる筍を真冬の雪の中探し回り、ついに掘り当てて母を喜ばせたという話に因んでいる。
そのため、御神木の松や粽には、雪を模した綿が付けられている。
別名「筍山」とも呼ばれる。
山建て
7/14 8:00~
授与品
粽・手拭・扇子
孟宗山
函谷鉾 (かんこほこ) 【鉾】
下京区四条通烏丸西入ル函谷鉾町
「くじ取らず」で、毎年全体では5番目、鉾では長刀に次いで2番目に行く鉾。
孟嘗君という中国の人物がが函谷関で家来に鶏の鳴声をまねさせて関門を開かせ難を逃れたと言う故事に因んだ鉾。
鉾頭の三日月と山は、夜中の山並みを表し、真木の上端には孟嘗君、その下に雌雄の鶏が祀られている。
鉾建て
7/10 7:00~
曳き初め
7/12 14:00~
一般搭乗拝観
7/13 10:00~
※拝観券1,000円の購入が必要
授与品
粽・手拭・扇子・団扇など
函谷鉾
太子山 (たいしやま) 【舁山】
下京区油小路通仏光寺下ル太子山町
真松ではなく、唯一真杉を立てている。
聖徳太子が杉の巨木で六角堂を建てたという故事に因む。
山建て
7/13 9:00~
授与品
粽(杉の葉入)・手拭・御守・身代わり杉守など
太子山
四条傘鉾 (しじょうかさほこ) 【傘鉾】
下京区四条通西洞院西入ル傘鉾町
「子供棒振り踊り」は国選択無形民族文化財に指定されている。
15,16日会所前にて、一日4度「くじ改め」の所作と「棒振り踊り」が披露される。
【2016年棒振り踊りの予定】
■15日19:00~、19:40~、20:20~、21:00~■16日19:00~、19:40~、20:20~、21:00~
鉾建て
7/14 7:00~
授与品
粽・手拭・厄除け御札・わらじかざり御守
四条傘鉾
占出山 (うらでやま) 【舁山】
中京区錦小路通烏丸西入ル占出山町
神功皇后を祀る安産の山。
くじ順でこの山の巡行が早い年は、お産が軽いといわれている。
唯一、黒松を立てている。
山建て
7/13 8:00~
授与品
粽・手拭・腹帯・御守(安産)・吉兆あゆなど
占出山
月鉾 (つきほこ) 【鉾】
下京区四条通新町東入ル月鉾町
夜と水徳の神であったこの月読尊に因んだ鉾。
鉾頭は、全山鉾中最古の銘が見られる。
稚児人形は「於兎丸(おとまる)」といい、現代的な容貌で明治45年五代目伊東久重作であり、その前年までは生稚児が乗っていた。
鉾建て
7/10 8:00~
曳き初め
7/12 15:00~
一般搭乗拝観
7/13 13:00~
授与品
粽・扇子・手拭など
月鉾
芦刈山 (あしかりやま) 【舁山】
下京区綾小路通西洞院西入ル芦刈山町
山鉾最古の御神体衣装を保有し、普段は国立博物館に保存される。
大和物語の「芦刈」を再現した山で、貧しさのあまり妻に去られ寂しく芦を刈る様子を表している。
山建て
7/12 8:00~
授与品
粽(夫婦和合・縁結び)・手拭・扇子
芦刈山
蟷螂山 (とうろうやま) 【舁山】
中京区西洞院通四条上ル蟷螂町
全山鉾の中で唯一のからくり仕掛けの「大かまきり」が大人気。
カマキリの、自分の力のほどをわきまえず大敵に立ち向かう、その勇猛さを賞した中国の君子の故事に因む。
山建て
7/13 8:00~
授与品
粽(蟷螂付)・手拭・扇子・Tシャツ
蟷螂山
保昌山 (ほうしょうやま) 【舁山】
下京区東洞院通高辻下ル燈篭町
和泉式部の恋物語を題材とした山で、真松には恋愛成就祈願の絵馬を下げる。
縁結びのご利益があり女性やカップルに大人気。
山建て
7/12 9:00~
授与品
粽(縁結び)・手拭・絵馬
保昌山
鶏鉾 (にわとりほこ・とりほこ) 【鉾】
下京区室町通四条下ル鳥鉾町
鉾頭は、鶏の卵が諌鼓の中にあることを表しているといわれる。
真木の『天王座』は船形で、海上の守護神である住吉明神が祀られている。
鉾建て
7/10 8:00~
曳き初め
7/12 14:30~
一般搭乗拝観
7/13 10:00~
※拝観券500円又は、拝観券付グッズの購入が必要
授与品
粽・手拭・扇子など
鶏鉾
伯牙山 (はくがやま) 【舁山】
下京区綾小路通新町西入ル矢田町
琴の名人であった伯牙が手に斧を持ち、琴を割ろうとしている場面を再現している。
このことから明治4年までは「琴破山(ことわりやま)」と呼ばれていた。
山建て
7/13 8:00~
授与品
粽・手拭
伯牙山
綾傘鉾 (あやかさほこ) 【傘鉾】
下京区綾小路通室町西入ル善長寺町
大きな傘と棒振り囃子の行列で構成される。
棒振り踊りでは独特のお囃子に合わせ、疫病退散の踊りを踊る。
傘の上の御神体の鶏は、金の卵を片足に持っている。
鉾建て
7/13 10:00~
授与品
粽・手拭・扇子
綾傘鉾
霰天神山 (あられてんじんやま) 【舁山】
中京区錦小路通室町西入ル天神山町
昔、京都が大火に遭った時、急に霰が降り火の勢いが収まった。
その時に降りてきた天神像を祀ったの霰天神山の始まりとされている。
実際、これまで一度も火難に遭っておらず、このことから「火除け天神」とも呼ばれている。
山建て
7/13 8:00~
授与品
粽(梅花付)・手拭・御守(除災招福・雷除火除)
霰天神山
菊水鉾 (きくすいほこ) 【鉾】
中京区室町通四条上ル菊水鉾町
町内の金剛能楽堂内に古くからあった『菊水井』にちなんで名付けらた。
鉾頭は、16弁の金色の菊花を付けている。
会所では、7/13~16の4日間、日替わりで表千家・裏千家・遠州流によるお茶会が開催される。
鉾建て
7/10 15:30~
曳き初め
7/12 15:00~
一般搭乗拝観
7/13 14:00~
※拝観券付の粽の購入が必要
授与品
粽(不老長寿・商売繁盛)・手拭
菊水鉾
木賊山 (とくさやま) 【舁山】
下京区仏光寺通油小路東入木賊山町
木賊とはシダ植物の名前。
御神体は子をさらわれた翁が一人木賊を狩る姿を表現している。
山建て
7/13 8:00~
授与品
粽・手拭・御守(迷子)
木賊山
郭巨山 (かっきょやま) 【舁山】
下京区四条通西洞院東入ル郭巨山町
貧困に苦しんだ郭巨が子を捨てようとしたところ土中から黄金がでてきた、という話に因む。
御神体の郭巨は金の釜を発見した驚きの表情で鍬を持ち、童子は右手に唐団扇、左手に紅白の大輪の牡丹を持つ。
山建て
7/13 8:00~
授与品
粽・手拭・母乳の御守
郭巨山
油天神山 (あぶらてんじんやま) 【舁山】
下京区油小路通仏光寺上ル風早町
社殿の中に天神像(菅原道真)を祀り、油小路通にあることから油天神山と呼ばれている。
道真とゆかりがある紅梅が鉾やグッズに付けられている。
山建て
7/13 8:00~
授与品
粽(梅花付)・手拭・絵馬・御守(学問成就)
油天神山
放下鉾 (ほうかほこ) 【鉾】
中京区新町通四条上ル小結棚町
「くじとらず」で、21番目に行く。
鉾頭は、日・月・星の三光を象徴する州浜と光苔を表す2本の棒。
鉾上で稚児舞ができる唯一の操り稚児人形「三光丸」を乗せ、人形ならではの愛らしい舞いが披露される。
鉾建て
7/11 6:00~
曳き初め
7/13 15:00~
一般搭乗拝観
7/14 13:00~
※女性の鉾内部への搭乗不可、会所2階までは可
授与品
粽(厄病除け)・手拭
放下鉾
岩戸山 (いわとやま) 【曳山】
下京区新町通高辻上ル岩戸山町
「くじ取らず」で、22番目に行く。
「古事記」「日本書紀」に記される「国生み」と「天の岩戸」の神話を故事に因む曳き山。
屋形内に、伊弉諾尊、天照大神、手力男命の3体の人形が飾られる。
山建て
7/11 8:00~
曳き初め
7/13 15:00~
一般搭乗拝観
7/13 17:00~
授与品
粽・ミニ粽・手拭
岩戸山
船鉾 (ふねほこ) 【鉾】
下京区新町通綾小路下ル船鉾町
「くじ取らず」で、23番目、さきの巡行の最後を行く。
「日本書紀」の神功皇后の新羅出船に因んでいる。
船頭に「鷁(げき)」と呼ばれる想像上の瑞鳥を飾っている。
鉾建て
7/11 8:00~
曳き初め
7/13 15:00~16:00
一般搭乗拝観
7/13 19:00~
授与品
粽・手拭・腹帯・御守(安産)・扇子
船鉾
後祭あとまつり(7月24日山鉾巡行)
橋弁慶山 (はしべんけいやま) 【舁山】
中京区蛸薬師通烏丸西入ル橋弁慶町
「くじ取らず」で、後祭の巡行の1番目に行く。(2012年よりくじ取らず)
弁慶と牛若丸が五条大橋で対面する場面を現している。
弁慶の手足にまかれた縄は心身壮健の願いを込め、宵山に授与される。
山建て
7/21 8:30~
授与品
粽・手拭・扇子
橋弁慶山
北観音山 (きたかんのんやま) 【曳山】
中京区新町通六角下ル六角町
「くじ取らず」で、後祭の巡行で橋弁慶山に次いで2番目を行く。
真木の代わりに立てる松の木は、毎年鳴滝から2本届けられ、南観音山と北観音山の代表がクジを引いて良い方の松を選ぶ。
松に飾られている鳥は尾長鳥なのだが、尾が短くなってしまったため鳩のように見える。
山建て
7/19 6:00~
曳き初め
7/20 15:00~
一般搭乗拝観
なし
北観音山
浄妙山 (じょうみょうやま) 【舁山】
中京区六角通烏丸西入ル骨屋町
平家物語の宇治川の合戦に因んだ山。
筒井浄妙が橋を渡って一番乗りをしようとした時、後から一来法師がその頭上を飛び越えて先陣をとってしまった様子を表している。
山建て
7/20 9:00~
授与品
粽・手拭・御守・懐紙
浄妙山
役行者山 (えんのぎょうじゃやま) 【舁山】
中京区室町通三条上ル役行者町
日本に古くからある修験道を主題にした山。
修験道の大本山聖護院から約50名の僧侶を招き、会所前で護摩木が執り行われる。
山建て
7/20 8:00~
授与品
粽・御守(厄病除け・安産)・御摩木・竹札ストラップ
役行者山
黒主山 (くろぬしやま) 【舁山】
中京区室町通六角通上ル烏帽子屋町
謡曲「志賀」に因み、大伴黒主が桜花を仰ぎ眺める姿が表されている。
山を飾る桜の造花は、家に悪事を入れないお守になる。
山建て
7/20 9:00~
授与品
粽(桜の花付)・手拭・団扇・黒おたべ・油取り紙
黒主山
南観音山 (みなみかんのんやま) 【曳山】
中京区新町通錦小路通上ル百足屋町
「くじ取らず」で、後祭の巡行の6番目を行く。
真木の代わりに立てる松の木は、毎年鳴滝から2本届けられ、北観音山と南観音山の代表がクジを引いて良い方の松を選ぶ。
真松の下枝には「尾長鳥」が止まっている。
山建て
7/19 7:30~
曳き初め
7/20 15:00~
一般搭乗拝観
7/21 10:00~
授与品
粽・手拭・御守(立身出世)・茅の輪
南観音山
鈴鹿山 (すずかやま) 【舁山】
中京区烏丸通三条上ル場之町
伊勢の国・鈴鹿山で人々を苦しめた悪鬼を退治した説話に因んだ山。
真松には沢山の絵馬がつけられ、巡行後、盗難除けのお守りとして授与される。
山建て
7/20 8:00~
授与品
粽・手拭・盗難除け・油取り紙・Tシャツ
鈴鹿山
八幡山 (はちまんやま) 【舁山】
中京区新町通三条下ル三条町
八坂のお祭に八幡宮を山に祭っているのは不思議だが、当時から八幡宮信仰が厚かったということが伺える。
夫婦円満を象徴する雌雄の鳩が向かい合って鳥居に止まっている。
山建て
7/20 16:00~
授与品
粽・手拭・鳩笛・鳩鈴(夜鳴き封じ)
八幡山
鯉山 (こいやま) 【舁山】
中京区室町通六角下ル鯉山町
龍門の滝を登った鯉は龍になるという中国の伝説の、立身出世を意味する「登龍門」の言葉を表している山。
御神体の木彫りの鯉は全長1.5mもある。
山建て
7/19 9:00~
授与品
粽・手拭・御守(立身出世)・茅の輪
鯉山
大船鉾 (おおふねほこ)(2014年に巡行復帰) 【鉾】
下京区新町通四条下ル四条町
元治元年(1864年)の蛤御門の変により一部を残し焼失。
平成24年に、御神面を入れた唐櫃(からひつ)による特別な形で、山鉾巡行に復帰した。
「くじ取らず」で、後祭の山鉾巡行の最後を行く。
平成26年に150年ぶりに巡行に復帰します。
鉾建て
7/18 8:00~
曳き初め
7/20 15:00~
一般搭乗拝観
7/20 18:30~21:30、7/21・22・23 10:00~21:30
授与品
粽
祇園祭2016・前祭山鉾巡行
祇園祭2016・前祭山鉾巡行
くじ取らずの長刀鉾(なぎなたぼこ)を先頭に、いよいよ「動く美術館」とも呼ばれる23基の山鉾が厳かに動き始めます。
午前9時すぎに四条通堺町で巡行順を確認する「くじ改め」が京都市長によって行われ、午前9時20分ごろ四条麩屋町で長刀鉾の稚児が四条通を横切るしめ縄を斬る「注連縄(しめなわ)切り」と巡行していきますが、山鉾巡行の最大の見どころは、9時35分ごろの四条河原町(河原町通りを北上し、以北は祗園囃子の調子が変わります)、10時15分ごろの河原町御池(御池通を西に)、11時25分ごろの新町御池(長刀鉾の稚児は鉾から降りますが、穴場ポイント)での左に90°回る「辻回し」です。
約12トンに達する山鉾の車輪は構造上方向を換えられませんが下に青竹を敷き、水をたっぷりと撒き、「ソーレ」「エンヤラヤー」の掛け声がかかると曳き手達が一斉に左手に鉾を引っ張り、ゴロゴロという大きな音と竹の軋む音と共に鉾が動き、繰り返し掛け声と共に一斉に鉾を引くと見事に回る。
祗園囃子にものって行われ、勇壮で熱気あふれる「辻回し」で山鉾巡行のクライマックスを迎えます。午前中に巡行は終了し、直ちに解体・収納されます。少しさみしい気もしますが、山鉾が街中を巡行することで厄を集めるとされているので、その集めた厄を留めないようにするためなのです。
山鉾のうち29基が重要有形民俗文化財に指定され、17日に行われる【山鉾巡行】は重要無形民俗文化財に指定されています。
河原町通から新町通の間の御池通りの南北に有料観覧席が設けられ(予約は毎年6月上旬頃から開始されます)、料金は全席指定で1席3,180円の予定です。(パンフレットと日よけ帽子つき)
神幸祭・神輿渡御出発式は午後6時より八坂神社で行われます。
1 長刀鉾
2 山伏山(山一番)
3 白楽天山
4 孟宗山
5 函谷鉾
6 太子山
7 四条傘鉾
8 占出山
9 月鉾
10 芦刈山
11 蟷螂山
12 保昌山
13 鶏鉾
14 伯牙山
15 綾傘鉾
16 霰天神山
17 菊水鉾
18 木賊山
19 郭巨山
20 油天神山
21 放下鉾
22 岩戸山
23 船鉾
【後祭 山鉾巡行】(7/24)
1 橋弁慶山
2 北観音山
3 浄妙山(山一番)
4 役行者山
5 黒主山
6 南観音山
7 鈴鹿山
8 八幡山
9 鯉山
10 大船鉾
後祭の山鉾巡行の「くじ改め」は寺町御池付近で行われます。
-前祭 巡行17日-
先頭:長刀鉾 [疫病除け] 毎年巡行の先頭を行き、生稚児を乗せる鉾
2番:山伏山 [無病息災/学業成就] 清祓いと祈祷が共に行われる神仏一体の山<山一番>
3番:白楽天山 [学業成就] 見ものは豪華な各国の織物
4番:孟宗山 [親孝行] 雪の中から奇跡的に掘り当てた筍を病身の母に持ち帰る孟宗を表現
5番:函谷鉾 [疫病除け] 鉾頭には函館関から見た明け方の山稜と三日月を掲げる
6番:太子山 [智恵授与] ご神体は16歳の白装束姿の聖徳太子
7番:四条傘鉾 [招福] 赤幣と若松を乗せた傘そのものがご神体
8番:占出山 [安産] 「鮎釣山」とも呼ばれ、身重の神功皇后がご神体
9番:月鉾 [疫病除け]「動く美術館」とも称される、重量・高さ共に全山鉾一
10番:芦刈山 [夫婦和合/縁結び] 芦を刈る翁は運慶の子孫・康運の作
11番: 蟷螂山[疫病除け] 屋根上のからくり仕掛けのカマキリは愛嬌たっぷりの大スター
12番:保昌山 [縁結び] 恋のため紅梅を手に入れようとする平井保昌を表現
13番:鶏鉾 [疫病除け] 稚児人形は鶏の天冠を頂く、ベルギー製の見送は需要文化財
14番:伯牙山 [技芸向上]琴の名手・伯牙が理解者を失い琴の弦を切ろうとする姿を表現
15番:綾傘鉾 [縁結び] 鬼形は太鼓に合わせて棒を振り回す「棒振り囃子」を披露
16番:霰天神山〔火除け〕永正年間の大火の際、霰が降って鎮火したという故事に由来
17番:菊水鉾 [不老長寿] 商売繁盛 菊の露を飲み長寿を保った枕慈童に由来
18番:木賊山 [迷子除け] 金具にあしらわれた蝙蝠がユニーク
19番:郭巨山 [金運招福] 金運招来の山とされ別名は釜掘り山。粽には金運招福の小判付
20番:油天神山 [学業成就] 風早家に祭られていた菅原道真公の天神像がご神体
21番:放下鉾 [疫病除け] 稚児人形が三人の人形方によってなめらかな稚児舞を披露
22番:岩戸山 [開運] 松を真柱に伊弉諾尊を屋上に安置。鉾と同じく祇園囃子を奏でる曳山
23番:船鉾 [安産] 舟形の威容は身重でありながら男装し海賊に勝利した神功皇后に由来
-後祭 巡行24日-
1番:橋弁慶山 [心身強健] 五条大橋で牛若丸と弁慶が刀を交える有名なシーン
2番:北観音山 [疫病除け] 天水引は雲龍図と金地唐草を使用 百子図綴錦は優品
3番:浄妙山 [勝負運]一来法師が筒井淨妙に先んじようとする一瞬を人形組みで表現<山一番>
4番:役行者山 [疫病除け] 左右のご神体の背後にある二本の朱傘が特徴的
5番:黒主山 [盗難除け/泥棒除け] 大判黒主が大きく反って滋賀の山桜を仰ぐ姿を表現
6番:南観音山 [疫病除け] 山後部から垂れ下がる柳の枝は疫病除け、龍の目は宝石
7番:鈴鹿山 [盗難除け/安産] ご神体は山鉾随一の美女と誉れ高い鈴鹿権現
8番:八幡山 [夜泣き封じ] 木彫りの鳩が鳥居の上で向かい合う夫婦円満のしるし
9番:鯉山 [立身出世] 龍門の滝を昇りきった鯉は龍になるという中国の伝説に取材
10番:大船鉾 [安産/勝負運] 船鉾は神功皇后の出陣を表し、大船鉾は戦勝凱旋の船を表す
最終の「大船鉾」は幕末の「蛤御門の変」による大火で山が焼失してからは、焼失を免れた御神体神功皇后御神面や大船鉾懸装品一式を飾る「居祭」のみで巡行への参加が途絶えていましたが、2014年度に巡行復活しました。